FXの覚えるべき用語を徹底解説 | 初心者でもできるFX

FXを始めるときに誰もが戸惑うのが専門用語の多さです。

情報収集をするためのFX業者のホームページをみたり、当サイトのような記事を読んでも専門用語が多く使われているので、まずは専門用語を覚えないことにはFXをやることは不可能といっても過言ではありません。

結果として専門用語を勉強せずにFXをやったとしても、情報が正確に入ってこないので、勝てるトレーダーになることは難しいでしょう。

初心者がFXを始めるうえで、まず専門用語を覚えていくのがおすすめです。

そこで、今回はFXの覚えるべき専門用語を解説していきます。

例え中級者以上の方でも、このページを読むことで、今まで知らなかった用語を学び、FXについてより理解することでより勝ちやすくなると思いますので、最後まで読むことをおすすめします。

FXの基本用語

まずは、FXをやるうえで基本となる用語を解説していきます。
基本用語を覚えないことには、いくらFXについて調べても理解することができないと思いますので、ここで解説する基本用語は最低限覚えてください。

通貨ペア

FXでは2国間の通貨同士を組み合わせることで取引をおこないます。
なぜなら、通貨の価値は他の通貨と比較して初めて価値がわかるものだからです。
もし世界にドルしかなければ、ドルがどれくらいの価値があるのか分かりませんよね。

このようにFXでは、取引をおこなうために2国の通貨を組み合わせることで通貨の価値を計るのですが、取引をおこなうために組み合わせた通貨同士の組み合わせを「通貨ペア」と呼びます。

例えば、ドルと円の組み合わせてあればドルと円の通貨ペアとなります。
また、通貨ペアは「ドル/円」や「USD/JPY」と表記されます。

以下代表的な通貨ペアをまとめておきますのでご確認ください。

 

日本語表記 英語表記 日本語表記 英語表記
ドル/円 USD/JPY ユーロ/ドル EUR/USD
ユーロ/円 EUR/JPY ポンド/ドル GBP/USD
ポンド/円 GBP/JPY 豪ドル/ドル AUD/USD
豪ドル/円 AUD/JPY ニュージーランドドル/ドル NZD/USD
ニュージーランドドル/円 NZD/JPY カナダドル/ドル CAD/USD
カナダドル/円 CAD/JPY ユーロ/ポンド EUR/GBP

また通貨ペアでは、左側に書いてある通貨(ドル/円であればドル)を主軸通貨と呼び、メインで売買する通貨となります。
例えばドル/円であれば、ドルを売買するために、円と組み合わせているというイメージで、ユーロ/ドルであればユーロを売買するためにドルと組み合わせているイメージです。

pips

FXでは様々な通貨が登場するので、それぞれの通貨の単位(円やドル)などを利用しなくても損益が計算できるように共通の単位が用意されています。

このFXにおける共通の単位を「pips(ピプス)」と呼びます。

また、1pipsは最小通貨単位の100分の1です。
例えば、日本の通貨の最小通貨単位は「円」なので、1pips=0.01円となります。

通貨

FXではpipisとは別に「通貨」という単位を利用することがあります。

「通貨」は単純に取引をする国の通貨の最小単位のことで、ドルの場合であれば1ドルのことです。

また、通貨ペアでは左側の主軸通貨と呼ばれ、メインに売買することになるので、ドル/円で1通貨と言われると1ドル、ユーロ/円で1通貨と言われれば1ユーロとなります。

つまり、FX業者などで「最低取引単位が10,000通貨」と書いてあれば、ドル/円であれば10,000ドルのことです。
1ドル約100円だと考えるとドル/円で10,000通貨取引をするためには約100万円が必要になると計算できます。

ASK・BID

FXでは、通貨を「買うとき」と「売るとき」で値段が違っているのです。
実際のFX業者の画面をご覧ください。

引用:GMOクリック証券

画面の中に「BID」と「ASK」という言葉がありますが、ASKは通貨を「買うときの値段」、BIDは通貨を「売るときの値段」のことです。

ドル/円の場合だと買うときの値段=ASKが「109.021」で売るときの値段=BIDが「109.019」となります。

また、ASKは「買値」、BIDは「売値」とも呼ばれていますので、合わせて覚えるようにしましょう。

スプレッド

スプレッドとは買値から売値を差し引いた価格のことで、FXにおける手数料のようなものです。

実際の画面をご覧ください。

引用:GMOクリック証券

SPと表記されているのが、スプレッドです。
スプレッドはpipsで表記されており、さらにpipsの10分の1の単位で表記されています。
ドル/円であればスプレッドは「0.2pips」となり、最小通貨単位を円とした場合、1/100となるため、0.002円になります。

しかし、これでは分かりにくいので、国内FX業者では分かりやすいように円の100分の1の単位である「銭」を使って表現しています。
1pips = 1銭と覚えておけば、換算がとても簡単になるので、覚えておきましょう。

なお、スプレッドについては以下で解説していますので、ご確認ください。
FXの手数料「スプレッド」「スリッページ」を徹底解説|最安値の業者も紹介

 

レバレッジ

レバレッジとはFXにおける「自分の元手資金以上の取引」ができる仕組みです。

国内のFX業者では元手資金の1倍~25倍までの取引ができるようになっており、4万円あればレバレッジ25倍で100万分の取引をおこなうことができます。

FXは少額の資金で始めることができる投資と言われていますが、その理由は元手資金以上の取引ができるレバレッジのおかげなのです。

 

証拠金

証拠金とは、FX業者で開設した口座に入金するお金のことで、いわゆる元手の資金のことです。

この証拠金にはいくつか種類があるので、以下より解説していきます。

取引証拠金

取引証拠金とはFXをやるうえで口座に入金しておくお金のことです。
自分の持っているお金をFX業者に入金することで、取引証拠金となります。

イメージとしてイラストを用意しましたので、合わせてご確認ください。

取引証拠金はあくまでFX業者の口座にお金を預けているだけなので、増減することはありません。

必要証拠金

必要証拠金とは、実際に取引するときに取引証拠金から使うお金のことです。
下のイラストをご覧ください。

このイラストでは取引証拠金としてFX業者の口座に10万円入金しています。
仮にドル/円を10,000通貨取引しようと考えた場合、レバレッジを25倍かけたとすると必要なお金は約4万円ほどになるので、取引証拠金の10万円の中から必要証拠金として4万を利用するという流れになります。

このように実際に取引に利用するお金のことを必要証拠金と呼ぶので、FX業者の口座に入金しているだけの状態である取引証拠金と区別して覚えておいてください。

有効証拠金

取引証拠金に取引で生まれた損益を計算したお金のことを有効証拠金と呼びます。
下のイラストをご覧ください。

FX業者の口座に入金している取引証拠金の10万円から、必要証拠金として4万円使っているので、口座内の残高は6万円となります。
その状態で2万円の利益が出た場合、取引証拠金残高の6万円+利益2万円なので有効証拠金は8万円となるのです。
もし、イラストのように損失が2万円でた場合は、取引証拠金残高の6万円ー損失2万円で有効証拠金は4万となります。

また有効証拠金はあくまで損益を確定する前段階であり、FXでは最終的に自分で損益を確定し、決済をして初めて損益が確定します。

決済のイメージとしてイラストを用意しましたので、ご確認ください。

例えば、決済をするとFX業者の口座に4万円の必要証拠金が戻ってくるので、2万円の利益が出た場合だと有効証拠金8万円+必要証拠金4万円でFX業者の口座残高は12万円となります。
損失が2万円出た場合も同じく、有効証拠金4万円+必要証拠金4万円でFX業者の口座残高は8万円です。

逆に言えば、損失を抱えたとしても、決済をしなければ実際に損失が確定することはありません。

FXにおける決済の方法など、FXのやり方は以下にまとめていますのでご確認ください。
FXのやり方を分かりやすく徹底解説!今日から始められるFX

 

証拠金維持率

証拠金維持率とは、口座残高に対して現在の有効証拠金+必要証拠金=実際に取引に利用しているお金に対してどれだけの比率を占めているかを示す数字です。

証拠金維持率の計算式は「証拠金維持率(%)=有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100」となります。

先ほどの例だと、2万の利益が出ている場合の証拠金維持率は8万円(有効証拠金)÷ 4万円(必要証拠金)× 100=200(%)となります。

有効証拠金8万円+必要証拠金4万円=12万は口座残高6万円(10万円ー必要証拠金4万=6万)のちょうど2倍なので、証拠金維持率200(%)という計算となるのが分かりますね。

ロスカット

ロスカットは証拠金維持率が一定のラインを下回ったときに、自動的に決済をしてくれる仕組みです。

もし、口座残高に対して取引に使用している金額が超えてしまったらどうなるでしょうか?
損失により口座内の資金がマイナスになってしまいます。

ロスカットはこのように口座内の資金がマイナスにならないように、FXにおける安全装置のような働きをしてくれています。

また、証拠金維持率は口座残高に対して実際に取引に利用しているお金がどれだけの比率を占めているかを示す数字なので、証拠金維持率が下がるということは、口座残高の残りが少なくなっていることを意味しています。

このことからFX業者はロスカットの基準を証拠金維持率を利用して設定しており、おおよそ100(%)以下、50(%)以下に設定されていることが多いです。

 

スワップポイント

FXの世界では通貨により金利が違い、金利が高い通貨もあれば、逆に金利が低い通貨もあります。
結果、高金利の通貨と低金利の通貨で取引をしたときには金利差が発生します。

この取引により発生した金利差のことを「スワップポイント」または「スワップ」と呼びます。

実際の取引画面をみてください。

引用:GMOクリック証券

スワップポイントは2国間の金利差なので、金利が高い国の通貨を買えばスワップポイントを受け取ることができますが、金利が高い国の通貨を売れば逆にスワップポイントを支払う必要があります。

この画面でドル/円をみてください。

この画面では1万通貨あたりに受け取れるスワップポイント(単位は円)が記載されており、現在ドルと円の金利を比べるとドルの金利の方が高くなっています。
結果としてドル/円でドルを買えば、スワップポイントを200円受け取ることができるのです。
逆にドル/円でドルを売るとスワップポイントを208円支払う必要があります。

スワップポイントについては以下にまとめていますので、ご確認ください
FXのスワップポイントとは?スワップポイントで稼ぐために知っておくべきことを徹底解説。

FXチャートに関する用語

 

チャートとはFXにおける「相場の過去の値動きをグラフ」として表したものです。

FXは、各国の通貨の将来の値動きを予想して利益を狙う投資のため、過去の値動きを分析して将来の値動きを予想することはもっとも大事なこととなります。

実際のチャートをご覧ください。

引用:みんかぶFX

FXでは、このようなFXチャートを利用して将来の値動きを予想していくことになります。
このFXチャートに関してもFXでは、多くの専門用語があり、専門用語を知らなければ、チャートから情報を読み取ることができません。

FXチャートに関する専門用語もしっかり覚えておきましょう。

 

ローソク足

ローソク足とは、FXチャート上に表示されているローソクのような棒のことです。
このFXチャートでは赤と青で表示しています。

このローソク足を利用することで、FXチャートではさまざまな情報が読み取れるようになっています。

時間足

ローソク足は期間ごとに1本のローソク足を表示する仕組みになっているのですが、ローソク足1本分の期間は自分で指定することができます。

このローソク足1本分の期間を「時間足」と呼びます。

例えば、ローソク足1本分の期間を5分に設定すると、「5分足」となります。

実際のFXチャートをご覧ください。

引用:みんかぶFX

このFXチャートはローソク足の15分足を利用したFXチャートです。
ローソク足1本で15分間の値動きを表示しています。
つまり、1時間の値動きを知るためにはローソク足4本を見れば良いということになります。

ローソク足の専門用語

ローソク足は1本でローソク足が表示されている期間の通貨の価格が読み取れるようになっています。
以下のイラストをご覧ください。

FXチャート上で赤で表示されているローソク足は「陽線」と呼ばれ、通貨の価格が上がった場合に表示されるローソク足のことを言います。
逆に青いローソク足は「陰線」と呼ばれ、通貨の価格が下がった場合に表示されるローソク足です。

また、ローソク足ではてっぺんが「高値」、底が「安値」を示しています。
「高値」は表示されているローソク足の中でもっとも通貨の価格が高いところ、「安値」は通貨の価格がもっとも低かったところです。

さらにローソクの実体(太いところ)の上と下はそれぞれローソク足の期間がスタートしたときの価格と、終わったときの価格を示しています。
それぞれスタートした時の価格を「始値」、終わったときの値段を「終値」と呼びます。

トレンド

チャートをみたときに一方的に価格が上がり続けたり、下がり続けている局面を「トレンド」と呼びます。

陽線により価格が上昇している場合は「上昇トレンド」、陰線により価格が下降している場合は「下降トレンド」となります。

実際のFXチャートをみてください。

引用:みんかぶFX

黄色の線で囲った場所は一方的に価格が下降しているので、「下降トレンド」となります。

レンジ相場

FXチャートをみていると常にトレンドが発生している訳ではありません。
実際はほとんどが上下に行ったり来たりしているだけです。

このように一方的に価格が動かずに、停滞している状態のことを「レンジ相場」と呼びます。

引用:みんかぶFX

緑の線で囲ったところは、一方的な値動きがおきずに、価格が上下に行ったり来たりしているのがわかります。

このような状態であれば「レンジ相場」となります。

トレードに関する用語

 

FXで実際にトレードをしていると、さまざまな専門用語が出てきます。
トレード中に使うだけあって知らないと損益に影響することもあるので、トレードに使用する専門用語は確実に覚えておきましょう。

ロット(枚)

ロットとは、注文した取引数量のことです。
実際の取引画面をみてください。

引用:GMOクリック証券

取引数量と書かれた欄がロットのことで、どれだけ注文を入れるかを示しています。

このFX業者では最低取引数量が10,000通貨からなので、1ロットは10,000通貨となります。
もし、1,000通貨から可能なFX業者であれば10,000通貨は10ロットとなります。

約定

どの通貨ペアを売買するかを決めたあと、ロット数を決めたら注文は確定となります。
この注文確定のことを約定と言います。

スリッページ

スリッページとは、注文した価格に対して、実際に約定した金額のことです。
実際の取引画面をみてください。

仮に、ドル/円の「買い」を選択したとして、今の価格である「109.194円」で約定するかというとそうではありません。

FX相場では常に価格が動いているので、自分がサイト上で約定したときと実際にFX業者が約定するときで価格がズレてしまうのです。

これはFX業者のサーバーの処理能力が影響していて、そこまで差が出ないFX業者もあれば、大きく差が出てしまうFX業者もあります。

どちらにせよスリッページを完全になくすことは、どのFX業者もできないので、スプレッド同様に手数料のようなものと考えるしかありません。

スリッページについては以下にまとめていますので、ご確認ください。
FXの手数料「スプレッド」「スリッページ」を徹底解説|最安値の業者も紹介

ポジション(建玉)

ポジションとは、現在注文している数量のことを言います。

仮に、ドル円を10,000通貨で1ロット買ったとすると、1ポジション保有していることになります。

もしドル円を10,000通貨で2ロット、ユーロ円の10,000通貨で3ロット持っていたとすると2ポジション持っていることになります。

あくまでロット数は関係なく、注文数をポジション、または建玉と呼ぶのでロット数と混同しないようにしましょう。

ロング・ショート

FXの世界では「買い」の注文を入れることをロング、「売り」の注文を入れることをショートと言います。
ただ、ロング、ショートという言葉は使わずに単純に「買い」「売り」という場合もありますので、注意が必要です。

エントリー

実際に、注文を入れることをエントリーと呼びます。

仮にドル円を30,000通貨分買いたいとします。(単位が10,000通貨の場合)

これをここまで学んできた言葉で表現すると「ドル/円1ロットをロングでエントリー」となります。

含み損

注文しているポジションで損失が出ている場合、決済せずに保有している状態を「含み損」と言います。

ポジションを決済しなければ損失額は確定しないので、「このあとの値動きで取り返せる」と考えて含み損の状態で耐えることで、ポジションがプラスに転じることもあります。

損切り

注文しているポジションで損失が出た場合、それ以上損失が出ないように、ポジションを決済して損失を確定することを「損切り」と言います。

確かに含み損の状態で耐えていれば、ポジションがプラスに転じる可能性はあります。

しかし、たいていの場合は証拠金維持率が下がりすぎることで、ロスカットされてしまうことが多いです。
ロスカットされてしまえば、取引証拠金の大半を失うことになってしまいます。

値動きに対する自分の予想が外れたと感じた時点で、損切りをおこなうことで損失額を最低限に抑えることができるのです。

FXでは100(%)の勝率はありえません。
予想が外れたと感じた時点で、素直に負けを認めて資金を守りましょう。

 

スキャルピングトレード

スキャルピングトレードとは、数秒から数分で売買を繰り返す超短期売買のトレードスタイルのことです。

例えば、ドル/円1ロットをロングでエントリーしたとしたら、その数秒〜数分後には決済をするスタイルになります。

メリットは小さい利益を積み重ねることで、最短で利益を出せることとポジションを保有する時間が短いので損失額が大きくなりにくいというところです。

逆にデメリットとして、一回に得ることができる利益が少ないことと、スキャルピングトレードを認めていないFX業者では口座が凍結される可能性があるということです。

一日中チャートを監視して値動きをみる必要があるので、専業トレーダーのようにFXを集中して行える人におすすめです。

スキャルピングについては、以下にまとめていますので、ご確認ください。
5分で会得できるFXスキャルピングの基礎と7つの勝ち方

デイトレード

デイトレードとは1日の中で利益を狙うトレードスタイルのことです。

1日のうちに数回トレードを繰り返し、ポジションを保有したまま翌日を迎えることはありません。

スキャルピングトレード以上に利益を得ることが出来ますが、その分損失も大きくなります。デイトレードがFXでの基本のトレードスタイルになります。

デイトレードについては、以下にまとめていますので、ご確認ください。
FXデイトレードとは?始め方とデイトレに最適な口座の選び方

 

スイングトレード

スイングトレードとは数日から数週間、長ければ数ヶ月単位でポジションを保有して利益を狙うトレードスタイルのことです。

長期間ポジションを保有することでトレンドに乗り続ければ、大きな利益を狙うことが出来ます。

日常的にチャートを見る時間が取れない人におすすめです。

逆に取り返しがつかない損失を抱える可能性があるので、損切りは確実に行いましょう。

 

経済指標

経済指標は国の経済状況を示すために各国が発表する指標のことです。

FXは外貨を扱う投資という特性上、国の経済状況が大きく値動きに影響を与えます。
経済状況が悪い国の通貨を買いたいと思う人はいませんし、どうせ買うのであれば経済状況が良い国の通貨を買いたいからです。

経済指標が発表される前後は大きな値動きがおこるので、注意が必要です。

経済指標については、以下にまとめていますので、ご確認ください。
覚えておきたい経済指標 | FXでチェックすべき重要指標を徹底解説

 

テクニカル分析

テクニカル分析とは、チャートの過去の値動きのパターンを分析して、将来の値動きを予想する分析手法のことです。

その分析方法は数多く存在するので、自分にあった分析方法を見つける必要があります。

テクニカル指標(インジケーター)

テクニカル分析を行う際に使用するチャート上に表示する相場分析ツールのことをテクニカル指標(インジケーターと呼びます。
実際にテクニカル指標を表示したチャートをご覧ください。

引用:みんかぶFX

このようにチャート上にテクニカル指標を表示することで、値動きを分析します。
また、テクニカル指標には大きく分けて「トレンド系」と「オシレーター系」の2つに分けることができます。

トレンド系

トレンド系のテクニカル指標は主に「相場の流れ」を掴むために利用するテクニカル指標です。
トレンド系のテクニカル指標を利用すれば、「今がトレンド相場なのか、レンジ相場なのか」といった分析や、「トレンド相場であれば上昇トレンドなのか下降トレンドなのか」といった相場の大きな流れを掴むことができます。

有名なトレンド系テクニカル指標として「移動平均線」「ボリンジャーバンド」「一目均衡表」などが挙げられます。

オシレーター系

オシレーター系のテクニカル指標は主に「相場の過熱度」を掴むために利用するテクニカル指標です。

オシレーター系のテクニカル指標を利用すれば、今の価格が過去の値動きから考えて「買われすぎ」なのか「売られすぎ」なのかがわかります。

有名なオシレーター系のテクニカル指標として「ストキャスティクス」「MACD」「RSI」などが挙げられます。

ファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析とは、FX相場の値動きに関係のあるニュースや情報から将来の値動きを予想する分析手法です。

FXは外貨を扱う特性上、国の経済状況が大きく値動きに影響を与えますが、経済状況に影響を与えるのは、要人発言や金融政策、政治状況など様々な要素です。

このような情報を組み合わせることで、将来の値動きを予想するのが、ファンダメンタル分析となります。

例えば、日本の安倍首相は選挙公約として「円安にすることで、デフレから脱却して景気を回復させる」と発表して選挙に臨んでいました。

このニュースからファンダメンタル分析をおこなうと、安倍首相が当選すれば円安政策をおこなうから、今のうちに円を売っておこう(=ドルなどの外貨を買っておこう)と考えることができます。

特殊な用語

最後にFXで利用する特殊な用語を紹介します。
トレーダー同士の会話などではよく出てくるので、ぜひ覚えておいてください。

ナンピン

ナンピンとは、損失を抱えているときにポジションを追加することを言います。

実際のチャートをご覧ください。

引用:みんかぶFX

まず、109円の時にロングでエントリーしたとします。
そのあと、ローソク足は陰線となり、価格が落ちてしまっているので、含み損を抱えた状態になっています。

本来であれば、109円まで価格が戻るのを待たないとポジションがプラスに転じることはありませんが、108.9円でナンピンをおこなうとどうなるでしょうか。

109円と108.9円でポジションを持ったので、二つのポジションが相殺されて、ポジションは108.95円となるのです。

結果、そのあと値が戻ってきて108.95円を超えているので、利益が発生しています。

ナンピンはこのように含み損を解消するために利用される手法です。

しかし、今回のように値が戻ってこなければ、所有する含み損のポジションが増えてしまうので、損失額も大きくなります。

ナンピンをするタイミングには十分に注意しましょう。

ドテン

ドテンとは持っているポジションを決済すると同時に、逆方向にエントリーすることです。

例えば、買いポジションを持っていたとして、買いポジションを決済したと当時に売りポジションを保有することを言います。

FX業者が休んでいる土日の間に何か大きな事件やニュースが起きた場合、金曜の終値と月曜日の始値に大きな差が出ることがあります。

これが窓のように見えることからFXでは「窓があく」と言います。

【まとめ】FXの専門用語は頻出のものから覚えよう

FXでは数多くの専門用語が登場します。

専門用語を覚えずにFXをやれば、何か情報を得ようと思ったときに意味が正確に理解できないので、それだけで勝てる可能性が低くなってしまいます。

全ての専門用語を覚えておくにこしたことはありませんが、FXをやるうえで頻出する単語は勝てるトレーダーになるためにも優先して覚えていきましょう。

またここで取り上げた以外にもFXには様々な専門用語が登場するので、分からない単語はそのままにせず、調べるクセをつけると情報を理解しやすいので、勝てるトレーダーに近づいていきます。

専門用語をしっかり理解して、勝てるトレーダーになりましょう。

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