FXのローソク足の見方を徹底解説 | ローソク足の活用方法

FXでもっとも重要な要素は、相場の将来の値動きを予測することです。

相場の値動きを読むために「チャート」と呼ばれるツールを利用すると、過去のデータから蓄積されたパターンを利用してさまざまな情報を読み取ることができます。

そのチャートの種類の中でも「ローソク足」というチャートは、過去の値動きを全て表現しているという点で非常に優れているのです。

 

つまりローソク足を制すれば、FXを制するといっても過言ではありません。

逆にローソク足について学ばなければ、過去の値動きを分析することは難しく、FXで勝つことは難しいでしょう。

 

そこで今回はローソク足の見方などの基本知識や、ローソク足が示す相場のシグナルを徹底解説します。

ローソク足を活用できるようになれば、過去の値動きを分析できるだけではなく、将来の値動きを予測して売買のタイミングを掴むことができます。

以下で学んで実践してみてください。

ローソク足の基本知識と種類

ローソク足とは、FXチャート上に表示されているローソクのような棒のことです。

実際のローソク足チャートをご覧下さい。

引用:みんかぶFX

この並んでいるローソクのような棒の1本1本が全てローソク足です。

ローソク足一本が示す時間は「時間足」と呼ばれるチャート上でローソク足1本が示す時間を設定する機能を使って設定します。

このチャートであれば、ローソク足1本が30分間の値動きを示している「30分足」という設定になっています。

「始値」「高値」「安値」「終値」

ローソク足は、ローソク足1本で「始値」「高値」「安値」「終値」の4つのレートを示しています。

それぞれ「始値」はそのローソク足が始まった時の値段、「高値」はそのローソク足の中でもっとも値段が高かった時の値段、「安値」はそのローソク足の中でもっとも値段が安かった時の値段、「終値」はそのローソク足が完成した時の値段のことをいいます。

このようにローソク足は1本で期間内における値動きを示されているのです。

陽線と陰線

ローソク足は「陽線」「陰線」の2つに分けることができます。

あなたもチャート上で2色のローソク足を見たことがあると思いますが、それが「陽線」と「陰線」です。

ではまず、陽線から解説します。

陽線

陽線は、終値が始値より高いレートで完成したローソク足のことをいい、レートが上昇した時に表示されるローソク足です。

本体部分の底が始値を示し、一番てっぺんが終値を示しています。

また、安値は本体から下にはみ出たヒゲのような線で表現し、高値は本体から上にはみ出たヒゲのような線で表現しているのが特徴です。

陽線のローソク足が用いられる値動きは、次の図のようになります。

図の右側に示した値動きのように、これだけ細かく動きながら上昇していたレートを、ローソク足はたった1本で表しているのです。

そんなローソク足の中でも、陽線はレートが上昇した時に表示されるローソク足で、一般的には「赤」「白」「黄」で表示されることが多いです。

「陽線が出たらレートが上昇した」と覚えるようにしましょう。

陰線

陰線は、陽線とは反対に、終値が始値より低いレートで完成したローソク足のことをいい、レートが下降した時に表示されるローソク足です。

陽線とは反対で、本体部分の底が終値を示し、一番てっぺんが始値を示しています。

高値と安値の表示に関しては、陽線と同じく、本体から下にはみ出たヒゲのような線で表現し、高値は本体から上にはみ出たヒゲのような線で表現しています。

陰線のローソク足が用いられる値動きは次のようになります。

陰線に関しても、陽線同様、ローソク足1本でレートの動きを表現しています。

このように陰線はレートが下降した時に表示されるローソク足で、一般的には「青」「黒」で表示されることが多いです。

「陰線が出たらレートが下降した」と覚えるようにしましょう。

FXチャートでのローソク足の見方

実際のチャートを見ていると、先ほど説明したローソク足の形だけでなく、様々な形で表示されていることがわかります。

引用:みんかぶFX

ここまで説明したローソク足の形はあくまで基本形であり、実際のチャート上では、基本形から形を変えたローソク足が多数登場するのです。

そこで、実際にチャート上で登場する基本形以外のローソク足についても、見方を解説していきます。

ヒゲ

ローソク足で本体から伸びている線のことを「ヒゲ」と呼びます。

ローソク足では本体のてっぺんが陽線の場合は「終値」、陰線の場合は「始値」を示していますので、ヒゲは「始値」「終値」よりもレートが上がったり下がったりした時の価格を示しているのです。

このように高値部分のヒゲのことを「上ヒゲ」安値部分のヒゲのことを「下ヒゲ」と呼びますので合わせて覚えるようにしましょう。

ローソク足の基本形

ローソク足は「陽線」「陰線」の2種類あると説明しましたが、「陽線」と「陰線」はさらに細く分けることができ、チャート上に表示されるローソク足の基本形は、合計5種類に分けることができます。

全てチャート上に表示される可能性のあるパターンですので、5種類とも覚えるようにしましょう。

大陽線

始値から終値までの本体部分が大きいローソク足のことを「大陽線」と呼びます。

大陽線は、始値から終値まで大幅に価格が上昇したことを示しており、大陽線が出ると相場の「買い」の勢いが強くなっている傾向にあります。

大陰線

始値から終値までの本体部分が大きいローソク足のことを「大陰線」と呼び、大陽線の陰線のパターンです。

大陰線は、始値から終値まで大幅に価格が下降したことを示しており、大陰線が出ると相場の「売り」の勢いが強くなっている傾向にあります。

小陽線

始値から終値までの本体部分が小さいローソク足のことを「小陽線」と呼びます。

大陽線は、始値から終値まであまり価格が上昇しなかったことを示しており、大陽線ほどの「買い」の勢いは強くない傾向にあります。

小陰線

始値から終値までの本体部分が小さいローソク足のことを「小陰線」と呼び、小陽線の陰線のパターンです。

小陰線は、始値から終値まであまり価格が下降しなかったことを示しており、大陰線とは違い、「売り」の勢いは強くない傾向にあります。

十字線

始値と終値が同じ値段の時に、表示されるローソク足のことを「十字線」と呼びます。

本体の部分がなく、本体部分が線で表示されているのが大きな特徴で、十字線が出るとほとんどレートは動かない傾向にあります。

ローソク足でわかるレートの動き

ここまででローソク足の基本形をお伝えしてきましたが、ローソク足の形は相場がどのように動いているかを表しています。

ローソクの形を読み解けば、現在の値動きの状況だけでなく、相場が今後どのように動くかも予測することができるのです。

ここからは、ローソク足が示すレートの動きを解説していきます。

大陽線のパターン

大陽線からレートの値動きを予測することができるパターンを紹介していきます。

陽の丸坊主

始値=安値、終値=高値となっているレートは、ヒゲがなく、陽線で示され、ローソク足の始値と終値がそのまま高値と安値になっているパターンです。

このようなローソク足のパターンこれを「陽の丸坊主」と呼びます。

このローソク足が出現した場合は、勢いよくレートが上昇し続けていることがわかりますので、しばらく価格が上昇し続けると予測できるのです。

陽の大引け坊主

始値の時点では、上昇傾向ではなかったものの、最終的には上昇に転じて終値が高値となっているレートの動きを下ヒゲのみの陽線で示され、「陽の大引け坊主」と呼びます。

このローソク足が出現した場合は、勢いよくレートが上昇し続けている途中であることがわかりますので、さらに価格が上昇すると予測できるのです。

陽の寄り付き坊主

ローソク足の始値はそのまま安値になっているものの、上ヒゲが出現しているパターンです。

始値の時点では、レートは上昇傾向で勢いよく価格が上昇したものの、最終的には下降に転じて終値が高値を下回っています。

このようなローソク足のパターンを「陽の寄り付き坊主」と呼びます。

このローソク足が出現した場合は、価格の上昇が一旦落ち着いているので、上昇の勢いはあるものの、今後の下降を警戒する必要があります。

ここからは、実際にローソク足が表すシグナルを解説していきます。

ローソク足から相場の値動きを読み解けるようになれば、FXで勝つことができるようになりますので、必ず覚えるようにしましょう。

小陽線が表すパターン

小陽線からレートの値動きを予測することができるパターンを紹介していきます。

下影陽線

始値からレートが大幅に下がって安値に達してから、再度上昇して高値をつけた後、レートを下げて終値を迎えるパターンです。

このようなローソク足のパターンを「下影陽線」と呼びます。

基本的にはレートが上昇する前に、出るシグナルだと言われています。

陽のカラカサ

始値からレートが大幅に下がって安値に達してから、再度上昇して高値が終値になるパターンです。
始値の時点では、レートは上昇傾向になかったものの、最終的には大幅な上昇に転じて終値が高値となっています。

このようなローソク足のパターンを「陽のカラカサ」と呼びます。

大陽線の「陽の大引け坊主」と似たパターンですが、小陽線かつ、下ヒゲが長いことが特徴です。

このローソク足が、レートが下降している中で出現した場合は、上昇する可能性が高いので注目しておきましょう。

上影陽線

レートが大幅に上昇したものの、最終的には始値より終値が上回ったパターンです。

本体に対して上ヒゲが大きくなっているのが特徴です。

このようなローソク足のパターンを「上影陽線」と呼びます。

大きく上昇しているので、買いの勢いは強いですが、下落する可能性も高い形なので注意が必要となります。

陽のコマ

レートが乱高下したものの、最終的に始値より終値がわずかに上回ったパターンです。

本体よりもヒゲの方が大きくなっていることと、上ヒゲと下ヒゲの大きさが同じです。

このようなローソク足のパターンを「陽のコマ」と呼びます。

売りと買いの勢いは互角ですが、やや買いの勢いの方が強いことを示しています。

陽のトンカチ

始値からレートが下がることなく大きく上昇したものの、最終的にレートが下がり始値より終値がわずかに上回ったパターンです。

始値の時点では、レートは上昇傾向で勢いよく価格が上昇したものの、最終的には下降に転じて終値が高値を下回っています。

このようなローソク足のパターンを「陽のトンカチ」と呼びます。

上昇を示すシグナルではありますが、下降の勢いも強いので、今後の値動きには警戒が必要となります。

大陰線が表すパターン

大陰線からレートの値動きを予測することができるパターンを紹介していきます。

陰の丸坊主

ヒゲがなく、ローソク足の安値と高値がそのまま始値と終値になっているパターンです。

このようなローソク足のパターンを「陰の丸坊主」と呼びます。

このローソク足が出現した場合は、勢いよくレートが下降し続けているのでレートの大暴落を引き起こす可能性があります。

陰の大引け坊主

上ヒゲのみが出現しているものの、ローソク足の終値はそのまま安値になっているパターンです。

始値の時点では、レートは下降傾向ではなかったものの、最終的には下降に転じて終値が安値となっています。

このようなローソク足のパターンを「陰の大引け坊主」と呼びます。

このローソク足が出現した場合は、勢いよくレートが下降し続けている途中であることがわかりますので、さらに価格が下降すると予測することができるのです。

陰の寄り付き坊主

ローソク足の始値はそのまま高値になっているものの、下ヒゲが出現しているパターンです。

始値の時点では、レートは下降傾向で勢いよく価格が下降したものの、最終的には上昇に転じて終値が安値を上回っています。

このようなローソク足のパターンを「陰の寄り付き坊主」と呼びます。

このローソク足が出現した場合は、価格の下降が一旦落ち着いているので、下降の勢いはあるものの、今後の上昇を警戒する必要があります。

小陰線が表すパターン

小陰線からレートの値動きを予測することができるパターンを紹介していきます。

上影陰線

始値からレートが大幅に上がって高値に達してから、再度下降して安値をつけた後、レートを上げて終値を迎えるパターンです。

このようなローソク足のパターンを「上影陰線」と呼びます。

基本的にはレートが下降する前に、出るシグナルだと言われています。

陰のカラサラ

始値からレートが大幅に下がって安値に達してから、再度上昇したものの終値が始値を下回ったパターンです。

このようなローソク足のパターンを「陰のカラカサ」と呼びます。

高値付近まで戻るだけの勢いがあるので、今後の値動きには注意が必要です。

下影陰線

レートが大幅に下降したものの、最終的には終値が始値の少し下まで持ち直したパターンです。

本体に対して下ヒゲが大きくなっているのが特徴です。

このようなローソク足のパターンを「下影陽線」と呼びます。

大きく下降しているので、売りの勢いは強いですが、上昇する可能性も高い形なので注意が必要となります。

陰のコマ

レートが乱高下したものの、最終的に始値より終値がわずかに下回ったパターンです。

本体よりもヒゲの方が大きくなっていることと、上ヒゲと下ヒゲの大きさが同じです。

このようなローソク足のパターンを「陰のコマ」と呼びます。

売りと買いの勢いは互角ですが、やや売りの勢いの方が強いことを示しています。

陰のトンカチ

始値からレート下がることなく大きく上昇したものの、最終的にレートが下がってしまい始値より終値がわずかに下回ったパターンです。

このようなローソク足のパターンを「陰のトンカチ」と呼びます。

上昇の勢いを打ち消すほどの勢いで下降しているので、今後レートの下降には注意が必要です。

十字線の形が表すパターン

十字線からレートの値動きを予測することができるパターンを紹介していきます。

一本線

高値、安値、始値、終値が全て同じパターン「一本線」と呼びます。

レートがまったく動かなかったということになり、FXをやっていて一本線を見ることはほとんどありません。

足長同時線

上下のヒゲが長いこと十字線を「足長同時線」と呼びます。

始値・終値に対して、レートが乱高下したことを示しています。

足長同時線が出た場合は値動きが激しいと思うようにしましょう。

トンカチ

上ヒゲが全くなく、下ヒゲと本体のみで作られたパターンを「トンカチ」と呼びます。

大きく下降したものの、最終的には始値まで戻っているケースです。

ここから上昇に転じるケースも少なくありません。

トウバ

下ヒゲが全くなく、上ヒゲと本体のみで作られたパターン「トウバ」と呼びます。

大きく上昇したものの、最終的には始値まで戻っているケースです。

ここから下降に転じるケースも少なくありません。

チャートが見やすいFX業者2選

FXをやるうえで、ローソク足から相場の値動きを分析するためには、チャートの見やすさは重要な要素のひとつです。

FX業者によって、それぞれ独自のチャートを採用しており、扱いやすさに差が出ているので、自分にとって扱いやすいFX業者のチャートを利用することをおすすめします。

ここではチャートが扱いやすく、見やすいFX業者を2社紹介します。
自分にあったFX業者を見つけて、快適なチャート分析を行いましょう。

DMM FX

引用:DMM FX

DMM FXの用意しているチャートは「プレミアチャート」という独自の高性能チャートです。

引用:DMM FX

パラメーター設定、カラー設定、表示設定が自由自在で、自分だけの扱いやすいチャートを作ることができます。

また、為替通貨ペア以外の金融商品のチャートを重ねて見ることが出来たり、経済指標発表時の値動きを予想する機能が付いていたりと高性能なチャートになっています。

自分が見やすいチャートを作るために、チャートのカスタマイズをしたい人はプレミアチャートがオススメです。

GMOクリック証券

引用元:GMOクリック証券

DMM FXの用意しているチャートは「プラチナチャートプラス」という独自の高性能チャートです。

引用元:GMOクリック証券

既存のレイアウトを残しながら、新しいウィンドウでプラチナチャートプラスを起動し、チャート分析をおこなうなど、レイアウトを自由自在に設定することができます。

また、トレンドラインを筆頭に、サークル、トライアングル、ギャンラインなど、多彩な描画オブジェクトが多数用意されているので、高度なチャート分析をおこなうことが出来るのも大きな特徴です。

描画オブジェクトを駆使して、チャート分析を行いたいのであれば、プラチナチャートプラスがオススメです。

【まとめ】ローソク足を制するものはFXを制する

ローソク足から相場を予測することは、チャート分析をおこなううえでは、基本の分析方法となります。

しかし基本とはいえ、ローソク足のみで相場を分析し利益を上げているトレーダーもいるほど、ローソク足は奥が深いチャートになります。

ローソク足はその1本で過去の値動きを全て表現しているので、ローソク足だけでも十分相場の予測が可能だからです。

ローソク足は基本ですが、ローソク足を制するものはFXを制します。

ぜひローソク足について学んで勝てるトレーダーになりましょう。

 

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