FXを始めるには?準備ステップ5つ・実践ステップ4つを徹底解説

「FXを始めるので、すぐにでも口座を開設したい」

このような思いを抱く方も多いのではないでしょうか。FXの口座開設は簡単なステップで済ませることができるため、すぐにでも取引を始めたい気持ちも分かります。

しかし、FXを始めるには準備も欠かせません。準備不足でスタートしてしまうと、「思ったように勝てない」という、泥沼状態にはまり込んでしまう可能性もあります。

今回は、FXの準備ステップ5つと実践ステップ4つを紹介していきます。口座を開設するまでにも行うべきことがたくさんあるため、その手順を学んでいきましょう。少し時間はかかりますが、手間をかけた分だけFXで成功する可能性も高まります。

【準備編】FXを始める前の5つのステップ

FXを始める前に、まず準備段階として次の5つのステップを踏んでいくことが大切です。

  1. FXの基礎知識を理解する
  2. FXの取引スタイルを決める
  3. 取引する通貨ペアを選ぶ
  4. 売買するタイミングを決めておく
  5. デモ口座でシミュレーション

FXはギャンブルとは異なり、為替相場を予測する精度を高めることで、意図的に勝率を高めることができます。そのため、事前知識や準備なしにやみくもにスタートしてしまうと、ギャンブル要素が高くなり失敗の可能性が増します。

ここでは、FXを始める前の5つのステップを順番にお伝えしていきます。しっかりと準備を行い、実践に備えておきましょう。

準備ステップ(1)FXの基礎知識を理解する

FXを始めるには、まず準備段階でFXの基礎知識を理解しておくことが欠かせません。

FXとは、日本円や米ドルなどの為替の動向を予測し、通貨の売却益や金利差などで利益を出す投資手段のことです。そのため、FXを始めるには、各国の通貨が変動する仕組みをしっかりと理解しておく必要があります。

たとえば、各国の政策金利の差が広がるほど、為替の変動に与える影響も大きくなります。また、為替は経済の影響も受けやすいため、好景気や不景気の波を敏感に反映します。為替チャートの変動に従い、投資家心理が作用して価格が上下するということも忘れてはいけません。

このように、為替や金利、経済といった基本的なことを理解していなければ、FXで予想をすることも難しくなります。予想の精度が下がれば勝率も低くなるため、まずは基本的な知識を取得しておくことが重要です。

準備ステップ(2)FXの取引スタイルを決める

FXを始めるには、取引スタイルを決めておくことも大切です。

取引スタイルは「短期投資」と「長期投資」に分けることができますが、さらに次の4種類に分類して考えてください。

  • スキャルピング:数秒~数分単位で取引を行う
  • デイトレード:その日に買った銘柄を当日中に売る
  • スイングトレード:1週間~1ヶ月単位で取引を行う
  • 中期投資:数ヶ月~数年単位で取引を行う
  • 長期投資:数年~数十年単位で取引を行う

このように細かく投資スタイルを分けるのは、それぞれ投資方法や最適な手法などが異なるからです。

スキャルピングの場合はもっとも投資期間が短いため、よりテクニカル分析の重要性が増します。長期投資では、国の将来や経済の行方といった長期間の予測が必要となるため、よりファンダメンタルズ分析を重視することが一般的です。

また、短期投資ほどチャートを確認する頻度が増え、長期投資ほどゆったり型となるため、自分の生活スタイルによっても相性が異なります。忙しい会社員の方であれば、中長期の投資手法が向いているといえるでしょう。

このように、様々な観点から自分の投資スタイルを決めていきます。

準備ステップ(3)取引する通貨ペアを選ぶ

FXを始めるには、あらかじめ取引する通貨ペアを選んでおきます。

通貨ペアには、米ドル/円やユーロ/円、ポンド/円などの種類があります。もちろん、必ずしも日本円を選ばなければならないわけではなく、ユーロ/ドルなどを選択することも可能です。

初心者の場合は、まず米ドル/円から始めることをおすすめします。実質的な手数料にあたるスプレッドの範囲が狭く、通貨の流動性が高いため、取引が成立しやすいからです。日本と米国の情報は集めやすいという点も、初心者が扱いやすい理由となっています。

準備ステップ(4)売買するタイミングを決めておく

FXを始めるには、買いと売りのタイミングを決めておくことが重要です。

FXで勝率を高める方法として、ルールの作成と、そのルールを徹底することが挙げられます。ルールが明確になっていないと感情的な取引に陥りがちです。「もう少し様子を見てから売ろう」など判断が鈍ってしまうと、損失がどんどん膨らむ泥沼にはまりやすく、勝率も高まりません。

売買のタイミングを掴むためにも、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を理解することが大切です。

ファンダメンタルズ分析では、特定の銘柄の割安度を測定し、買いの判断に繋げることができます。テクニカル分析は為替相場のトレンドを把握することができるため、売りのタイミングを見極めるのに最適です。

準備ステップ(5)デモ口座でシミュレーション

FXを始める前の最終段階として、デモ口座でシミュレーションを行っておきましょう。

デモ口座とは、仮想マネーを利用して実践的なFX取引ができる口座です。期間中であれば、どんなに高額の損失を出したとしても負担にはなりません。また、FX業者が提供する分析ツールや情報ツールまで利用できるため、実際に取引する感覚を掴むことができます。

デモ口座を開設できるのは以下のFX業者です。

FX会社名

デモ口座の期間

FXブロードネット 無期限
DMM FX 180日
ヒロセ通商 180日
外為どっとコム 90日
GMOクリック証券 60日
外為オンライン 60日
FXプライムbyGMO 60日
YJFX! 30日

【実践編】FXを実際に始める4つのステップ

FXを始める準備が整った後は、次の4つのステップを踏んで実際にFXを始めてみましょう。

  1. FX会社の口座を開設
  2. 口座に入金
  3. 注文開始
  4. PDCAの活用

ここまで実践していただいている場合、デモ口座を利用してFXの取引を行っていますので、今まで試したFX業者のなかで自分に合いそうな業者を選んでみてください。FX業者を選んだら、口座を開設するところからスタートです。

ここでは、上記4つのステップについて詳しくお伝えしていきます。

実践ステップ(1)FX会社の口座を開設

FX会社の口座開設は非常に簡単です。取引したいFX会社の公式サイトにアクセスし、次の3つの手順で開設を行っていきましょう。

  1. 約款や個人情報保護方針などへの同意
  2. 個人情報の入力
  3. 本人確認書類の提出

FX会社の公式サイトには、トップページに必ず「口座を開設する」などのボタンがあります。そちらをクリックすると、書類への同意確認と個人情報の入力画面へアクセスできます。

個人情報は、氏名や生年月日、勤務先のほか、投資目的や経験、金融資産といった情報の入力が必要です。また、FX口座から出金する際の銀行口座も入力しなければなりません。

個人情報の入力後は、本人確認書類を提出します。本人確認書類の種類はFX会社によって異なりますが、次のようなものが代表的です。

  • 運転免許証
  • 各種健康保険証
  • パスポート
  • マイナンバーカード
  • 在留カード など

上記の書類を写真に撮り、画像としてアップロードします。提出した書類や入力内容に沿って審査が行われ、無事に通過すると「口座開設通知書」が届きます。これでいつでも取引が可能になるため、口座に入金をしましょう。

実践ステップ(2)口座に入金

FXの取引は、FX口座に入金することで注文が可能になります。

FX口座には、銀行口座から振り込む形で入金を行います。基本的にはどの銀行からでも振り込むことができますが、入金が反映されるまでには時間が必要です。当日中の場合は約3時間、15時以降に振り込むと翌営業日の反映になることが一般的です。

振り込んだお金を即座に利用したいというときは、「クイック入金」を活用しましょう。クイック入金であれば、振り込んだ瞬間にFX口座に反映されます。ただし、FX会社によっては、クイック入金に対応していない銀行もあるので注意してください。

実践ステップ(3)注文開始

入金が完了すれば、あとは注文をするだけです。

たとえば、GMOクリック証券の場合、次のような取引画面で注文を行うことができます。

引用元:GMOクリック証券

注文を行う方法は、主に次の5つの手順で行います。

  1. 通貨ペアを選ぶ
  2. レートの確認
  3. 注文タイプを選ぶ
  4. 売りと買いを選ぶ
  5. 取引数量を入力する
  6. 許容スリッページを入力する

注文タイプは、成行注文と指値注文が代表的です。基本的には、レートの値を参考にすぐに売買を行いたいときは成行注文、金額を指定して取引が成立するまで待つ場合は指値注文を選びます。

許容スリッページとは、注文したときと約定したときの価格差の許容範囲のことです。慣れないうちは、許容スリッページを小さめに設定しておくことをおすすめします。

実践ステップ(4)PDCAの活用

FXの実践ステップでは、PDCAの活用が何よりも重要です。

PDCAとは、「計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Action)」の流れを繰り返すことです。取引ごとに成功と失敗の原因を検証し、その手法を何度も改善していくことが、FXの勝率を高めるには欠かせません。

FXの場合、通貨ペアや枚数、エントリー時刻など様々な要素を記録することができます。また、1週間や1ヶ月ごとに投資成績を振り返ることで、通貨ペアごとの勝ち負けや時間帯ごとの勝率などを分析することも可能です。

こうした内容を評価・改善していくことで、FXの知識やノウハウが身に付くほか、銘柄の変更や売買の判断といった意思決定にも役立ちます。

【まとめ】9つのステップをもとにFXを始めてみよう

今回は、FXを始めるための準備ステップ5つと、実践ステップ4つを紹介しました。

「すぐにでも口座を開設してスタートしたい」という気持ちも分かりますが、FXには準備が欠かせません。特に、為替や経済、分析手法などの基本的な知識は、口座を作る前に押さえておきましょう。

また、入金や注文が済んでからは、PDCAの実践を忘れがちです。PDCAは、FXの勝率を高めるために必要不可欠となるため、投資を行った後の評価や改善を忘れないようにしてください。

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