FXの時間帯別トレード戦略|日本時間とは?

FXでは24時間トレードが可能ですが、トレードが可能な時間を大きく3つに分けて日本時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間と呼びます。

 

この中の日本時間とは、まさに私たち日本人が勤務している時間のことなのです。つまり、日本やアジアの経済がもっとも盛んになる時間帯だと言えるでしょう。そのため、特に実需の取引が多く、他の時間帯とは少し違った特徴があります。

 

そこで今回は日本時間の特徴と攻略手法を解説していきます。

 

日本時間は、日本人にとってのゴールデンタイムなので、すき間時間を使ってFXをやりたいのであれば避けては通れません。

 

日本時間についてしっかり学ばなければ、すき間時間に儲けるのは難しいでしょう。

 

また、日本時間は他の時間帯に比べると比較的値動きが少ないので、初心者トレーダーにとっておすすめの時間帯になります。だから、まずFXをこれから始めるという方、または始めて間もない方が最初に学ぶべき時間帯なのです。

 

ぜひ、ここで学んで、実践してみてください。

 

日本時間の特徴

 

FXでは、日本時間のことを「東京時間」と呼んでおり、その名のとおり東京市場が空いている時間帯のことをいいます。

 

実際には、東京市場が開くまでに、オセアニア市場が開かれているのですが、オセアニア市場の規模は大きくないため、FXでは東京市場が開く時間帯である日本時間が1日の始まりと位置付けられています。

 

日本時間は私たち日本人が働いている時間帯のため、私たちにとってなじみ深い時間帯ですが、実は普通に生活をしていては知ることがない特徴がたくさんあるのです。

 

なので、馴染深い時間帯ではありますが、FXをやるうえでは、東京時間の特徴もしっかり学んでいく必要があります。

 

日本時間とは

 

日本時間とは午前8時から午後5時までの時間帯のことを言います。

日本時間は、東京市場だけでなく、中国市場、シンガポール市場などのアジア地域の市場が開く時間帯でもあるので、多くのアジア人がFX市場に参加している時間帯です。

 

しかし、後半からはロンドン市場が開くので、前半のアジア人を中心としていた時間帯とは、少し雰囲気が変わってくるので注意が必要となります。

 

日本時間の値動き

 

日本時間は他の時間帯に比べると、投資目的のトレーダーが少なく、企業による実需の取引が多い時間帯となっています。

 

実需の取引とは、企業が実際の支払いに利用するために、「円」を「ドル」に変えたりすることです。

 

結果として、投資目的のトレーダーによる突発的な動きが起きることは少なく、比較的ゆるやかな値動きなのが日本時間の大きな特徴となります。

 

また、突発的なトレンドが発生することは少なく、為替レートが一定の価格帯を行き来するレンジ相場になりやすい傾向にあります。

 

FX初心者にとっては安心してトレードを行うことができる時間帯だと言えるでしょう。

 

ただし、東京市場より先に開いているオセアニア市場の通貨である「豪ドル(オーストラリア)」や「NZドル(ニュージーランド)」は比較的動きやすい時間帯でもあります。

 

東京時間で大きな値動きを狙うのであれば、オセアニア通貨絡みの通貨ペアでトレードをするのがオススメです。

 

仲値

 

値動きのゆるやかな日本時間ですが、それでも値動きが激しくなる時間帯があります。それが午前9時55分の仲値が決まる時間です。

 

海外旅行にいくときは、円を旅行先の通貨に換金すると思います。そのときにFXのようにレートが秒単位で変化しているわけではありません。

 

実は金融機関が、円を外貨に交換するときのレートは1日中固定されています。その固定されたレートを「仲値」と呼びます。

そして「仲値」は毎日午前9時55分に日本の中央銀行である日本銀行により決定されます。

この仲値が決まる時間の前後は値動きが激しくなる傾向にあります。

 

ゴトー日

 

ゴトー日とは5日、10日などの5の倍数の日のことです。ゴトー日が休日の場合は、ゴトー日は休日の前の日となります。

基本的に5日、10日などのゴトー日は、給料日や支払い日など、企業の決済日であることが多いことから「ドル」の需要が増えるのです。

結果として、レートもドル高の動きをすることが多い傾向にあります。

日本時間のトレード戦略

 

日本時間は比較的ゆるやかな値動きをする時間帯なので、突発的な動きをすることも少なく、しっかりトレード戦略を立てれば利益を出すことができます。

 

また、実需の取引が多い時間帯でもあるので、その値動きには特定のパターンがあり、パターンを掴めば東京時間で勝てるトレーダーになれるのです。

ここからは、実際に日本時間で勝つためのトレード戦略を解説していきたいと思います。

 

ニューヨーク時間のトレンド

 

日本時間では、ニューヨーク時間のトレンドがそのまま影響することが多い傾向にあります。

基本的にゴトー日やオセアニア市場の指標発表などのイベントがなければ、ニューヨーク時間のトレンドについていく順張りをすれば勝率が高くなります。

 

逆にニューヨーク時間にトレンドが出ていない場合は、そのままレンジ相場になることが多いので、レンジの上値で逆張りを行うのも良いと思います。

 

基本戦略はニューヨーク時間のトレンドフォローなのですが、レンジ相場になりやすい特性を生かして、トレンドが出ていない場合に限り、逆張りを利用すると大きな利益を取ることができます。

 

日経平均株価との相関性

 

日本ではもっともメジャーな投資である株を扱う株式市場も、日本時間に開場しています。

株式市場の開場時間は前場:午前9時〜午前11時30分、後場:午前12時30分〜午後15時(11:30〜12:30は休場)です。

この株式市場が空いている時間の中でも前場である午前9時〜午前11時30分は為替の値動きが、激しくなる傾向にあります。

また、株の価格の平均値である「日経平均株価」との相関性もあるので、注意が必要です。

 

日本企業としては円安の方が輸入、輸出を行うときに得になるので、円安になると株価が上がる傾向になります。一方、円高になると輸入、輸出を行うときに損になるので、株価は下がる傾向になります。

 

これを逆手にとればFXに活用することができます。

 

前日や株式市場の前場で日経平均株価が上昇していれば、円安方向に進む可能性が高く、日経平均株価が下降していれば、円高に進む可能性が高くなります。

 

つまり前日や前場の日経平均株価の値動きを見ると、エントリーのタイミングがつかめるということです。

 

例えば、株式市場の前場で日経平均株価が上昇していたとすると、後場では円安に進む可能性が高いということがわかります。

ドル/円でトレードしていた場合は、後場が始まる12時30分の段階で「ドルの買いポジション=円安」でエントリーすれば勝つ可能性が高くなるということです。

 

このように日経平均株価を見ることで、エントリーをするタイミングをつかむことができるようになります。

 

日本時間に取引を行うときは日経平均株価も合わせてチェックするようにしましょう。

 

経済指標

 

日本の経済指標よりも注目すべきはオセアニア市場に参加しているオーストラリア、ニュージーランドの経済指標です。

 

日本時間では他の時間帯に比べて、オセアニア市場が開いているため、オセアニア通貨の値動きが激しくなる傾向にあります。

そこで発表される経済指標は注目しておくようにしましょう。

FXの世界ではFX市場参加者が少ない状態で、大量のトレーダーが入ってくると大きな値動きがおきます。

もともと相場で扱われている通貨量が多くないところに、大量のトレーダーが入ってきた場合は、巨額の資金が相場に投入されるので通常時と値動きが変わってしまうからです。

オセアニア市場も同じく通常時はFX市場参加者が多くないため、経済指標の発表時は、大量のFX市場参加者による巨額の資金が入ってくることで、逆に値動きが激しくなり、暴れ馬と言われる「ポンド」にも劣らない値動きをすることがあります。

 

特に豪中央銀行、NZ中央銀行から発表される政策金利は、相場に多大な影響を与えます。

実際に2019年8月にNZ中央銀行が政策金利を50bp引き下げたとき、FX市場の予想は25bpの引き下げでした。

結果として、NZドルの通貨ペアであるNZドル/円で最大約2円の大暴落を引き起こしたのです。

 

このようにオセアニア市場に参加している国の経済指標は日本時間に発表されるので、

注目しておく必要があります。

 

ゴトー日の仲値買い

 

ゴトー日の仲値買いとは先ほど説明した「ゴトー日」と「仲値買い」を組み合わせる手法です。

 

銀行は9時55分の前に大量の外貨の仕入れを行います。

 

その理由は仲値決定前に大量の仕入れをおこなっておけば、外貨の価格は上昇し、仲値より安い価格で外貨を仕入れることができるからです。

また、大量の仕入れをおこなうことで、仲値が高くなれば、一日中有利な状態で換金をおこなうことができるのも大きな理由です。

 

そのために仲値が決定する時間の前には、銀行は仲値を引き上げようとします。

 

特に実需で使用する頻度が高い、ドルで顕著に現れる傾向にあるので、この傾向とゴトー日を組み合わせるのです。

 

ゴトー日は企業の決済日のため、ドルの需要が通常よりも多くなります。

ドルの需要が高いということは、仲値もその需要の分だけ、通常の日よりも高くなるのです。

 

この傾向を利用したトレード手法が「ゴトー日の仲値買い」といいます。

 

では、ここから実際のトレード手法について解説していきます。

 

9時から9時54分にかけてドル/円で買いポジションを持つ

 

銀行は9時に開くので、9時頃からドル買いを始めます。この動きに乗じて9時頃よりドルの買いポジションを持ってください。

9時54分にポジションの決済を行う

うまくいけば、仲値に向けてドルの価格は上がっていると思います。

 

そしてそのピークは仲値が決定する9時55分です。

 

なのでその直前の9時54分に持っている買いポジションを決済してしまいます

これでもっともドルの価格が高いときに、決済をできたことになるので、もっとも利益を取ることができます。

 

9時54分に売りポジションを持つ

 

仲値前のピークは9時54分だと解説しました。

なぜかというと、銀行としては仲値が決まった瞬間にドルの価格を上げる必要がなくなるからです。

結果として、仲値決定後は同じように仲値トレードを行なっていたトレーダーのポジション解消の動きにより、一時的にレートが下がる傾向にあります。

 

そこで9時54分のピークの時点で逆張りの売りポジションを持っておけば利益を取れる可能性は高くなります。

 

ただ、あまりにドルの需要が大きければ、レートが下がらないこともありますので、レートが下がらなければすぐに、ポジションを解消してしまいましょう。

 

またレートが下がったとしても10時30分ごろからは中国市場が開場するので、違った要因でレートが動いてしまうため、30分以内には決済するようにしてください。

 

【まとめ】日本時間で勝てるトレーダーになる

 

日本時間は比較的値動きが、ゆるやかな時間帯です。

また、企業による実需の取引が多いことにより、値動きのパターンがはっきりしています。

 

つまり、多くの利益を狙える時間帯ではありませんが、勝つトレードはするには、最適な時間帯なのです。

しっかり日本時間について学んでいれば、勝てる時間帯にも関わらず、しっかり学んでいないことによって損をしてしまうのはもったいないですよね。

 

ポイントは日経平均株価、仲値、ゴトー日です。

 

日本時間についてしっかり学んで、勝てるトレーダーになりましょう。

 

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